第九章单元测试
- 定年退職してからした生活を楽しんでいる。( )。
- 試合は結果に終わった。( )。
- あの映画はとても的で心温まる作品でした。( )。
- 公園の脇に止まっている不審な白い車に妙な胸騒ぎを。( )。
- 団塊の世代が定年退職し、本格的な高齢化社会に。( )。
転機
乙武洋匡
ある秋の夜長、なかなか寝付けずにいたボクは、ぼんやりと考えごとをしていた。さて、これから、どのようにして生きていこうか。
「どう生きていくのか」という問いは、そのまま「どのような人間になりたいのか、何を最も大切にしていくのか」という問いにつながっていった。そこで、ボクは大切なことに気付いた。
それまで、ボクが最も重要視していたのは、今から考えてみると、お金や地位、名誉といったものだったと思う。中学・高校を通して憧れていた弁護士も、「弱い立場の人を救いたい」という思いからではなく、そのカッコよさ、収入の多さから来る憧れだった。AIESECに魅力を感じたのも、国際交流という部分ではなく、ビジネスという部分だったことは否めない。「異文化を理解したい」という思いよりも、ビジネス界で一旗あげて……という野望のような気持ちの方が強かったのだろう。悲しいことだが、これは認めざるをえない事実だった。
だが、そのような自分の価値観に気付かされた時、ハッキリと「そんな人生はイヤだ」と思えた。どんなに大金を持っていたった、死んでしまったら意味がない。また、いくら地位や名誉があったところで、まわりから嫌われていたら、そんなにつまらないことはない。つまり、お金や地位・名誉があっても、いい人生とは限らないのだ。
では、大切なことって何だろう。この問いに対する答えは、人それぞれ違って当然だと思う。やっぱり、お金や地位・名誉がいちばんだと考える人もいるかもしれない。それが、「価値観の違い」と言われるものだ。
ボクの答えは、比較的すんなりと出てきた。他人や社会のために、どれだけのことができるのか。まわりの人に、どれだけ優しく生きられるのか。どれだけ多くの人と分かり合えるのか。どれもむずかしいことではあるけれど、これが実践できれば、ボクの人生は幸せだったと胸を張れる気がする。ただ、どれを目指すにしても、絶対に譲れない大前提があった。それは、「自分を最も大切にしながら」というものだ。
(『五体不満足』講談社)
注釈
1.重要視:重要と認めること。
2.AIESEC:(アイセック)国際経済商学学生協会。大学生、院生を対象にした交流事業で、企業研修を通じ国際的視座と実務経験を備えた人材を生み出す国際活動団体。1948年発足。
3.一旗あげる:新しく事業を始めて、成功し、みんなの羨望を集めること。
4.すんなり:抵抗感がなく順調に。
5.胸を張る:自信に満ちた態度をとる。
A:のんびりと
B:楽しく
C:満足に
D:なごやかに
答案:のんびりと
A:思わず
B:案外な
C:予想外
D:意外な
A:関心
B:感動
C:感謝
D:感激
A:起こした
B:見えた
C:覚えた
D:覚悟した
A:送った
B:来た
C:突入した
D:迎えた